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資格試験の取り組み方:

資格試験の中でも多くの生徒さんが受験される英検ですが、取り組み方によって英語力に大きな差が生じてしまいます。それは、単語の意味が分からなくても、読解文の内容が理解できなくても6割ほど正解すれば合格してしまうことにあります。実力の伴わない合格であっても次の級へとどんどん進んでいってしまうので、結局英語力がつきません。

以下はJapan Timesに記載されていた英検に関する記事の抜粋です。

“Taking exams is not necessarily harmful to learners, but when test results are overemphasized, motivation becomes misdirected. Students can mistake the language for a paper-based, correct-answer activity, rather than a real world communicative tool.” Testing children’s English Ability 2013 (editorials)

“Schools, teachers and parents should move away from the testing obsession.” Testing children’s English Ability 2013 (editorials)

“It’s really hard to see why the tests are all about grammar and reading comprehension. The listening part is far easier, and the speaking test is little more than an afterthought.” Is the Eiken doing Japan’s English learners more harm than good? 2016 (issues)

英検の資格を持っていても書けない話せない・・・とならないために、レッスンではまず基礎力(文法語彙力←ここがなければ英語力は広がりません)をつけることを優先し、その力を試すために受けるのが英検だと考えています。3級を持っているのであれば中学英語、2級であれば高校英語、しっかりと使いこなして書いたり話したりできるでしょうか?中学・高校受験のためにとりあえず受けてみるという生徒さんも多いかと思われますが、その考え方だと英語を学ぶというプロセスがありません。英検に振り回されず、自分の英語力をしっかり把握して勉強しましょう。英検の級を持っていても必ずしも英語ができるとは言えませんが、英語ができれば英検は合格します。英検は各級で満点を目指します。

レッスン目標は「英語を学ぶ(文法語彙)」から「英語で学ぶ」。読解問題やライティングを通してたくさん知識を増やしていきます。どんんな問題でも理解して取り組むと英語以外の知識(歴史、経済、環境、科学など)が驚くほど増えます。大いに利用しましょう!

またTOEFLやIELTSではただ単に英語が書ける話せるだけでは対応できません。そこに論理的思考が加わります。様々な分野に問題意識を持ち自分の意見がしっかり述べられる力が必要となります。日常英語(=日常英会話)と学習英語は全く違うレベルであり、学習英語はしっかり勉強しなければ身につきません。帰国子女経験が長くても日常英会話レベルで終わってしまうケースも多いと思います。

このような高い英語力をつけるためには、やはり母国語(日本語)がしっかりしていなければなりません。母国語が論理的思考力、あるいはまた情緒力や想像力へとつながります。日本語での説明力や読解力がなければ、当然ですが英語での説明力や読解力はついてきません。また、母国語(日本語)が不十分な状態で英語に多くの時間を費やしてしまうと、どちらの言語もマスターすることができず物事を深く考えられなくなってしまうこと(Double Limited)もよく知られています。うまくできる子もいれば、得意でない子もおり、一人一人学ぶスピードも違います。どちらにせよ外国語が母国語より勝ることは絶対にありません。「ことば」がなければ考えることはできませんね。つまり人間は母国語の中で自分の持っている能力を最大限に発揮することができます。軸になる言語レベルをとにかく向上させましょう。

英語学習を意味あるものにするためにも国語力。それに、外国語を学ぶ本来の意味とは、外国語を駆使し(ツールとして)、外来の知識を学び、それを母国語に置き換えること。英語と日本語の間を行き来できることですね。

レッスン内容:

英文法 文法プリントでしっかりルールを覚え、徹底的に文章を自分で書き、学んだ文法が使いこなせるようにしていきます。日本の学校では教わらない曖昧な部分、またネイティブでは説明できない文法を分かりやすく教えます。小学生はアルファベットとフォニックスからスタートし、小学生用の文法プリントで中1レベルの英語を目指します。
英検 語彙や英文法をおさえながら、どんどん過去問に取り組んでいきます。過去問は5級から1級まで十数年間分取り揃えていますので、実践問題がこなせ読解力が必ずつくようになります。長文は精読(分からない部分を読み取れるようにする)から多読(速読できるようにする)へと進みます。
TOEFL 英検同様、語彙/英文法をまず整理し、基礎テクニックとなるparaphrasingの練習をします。リーディング(精読多読)、リスニングの対策はもちろん、エッセイやスピーキングセクションでは意見交換を多くこなし考える力をつけていきます。
IELTS TOEFLとほぼ同じ内容になりますが、エッセイ問題ではグラフで与えられた情報を整理して文章にまとめるという作業が課されますので、グラフの読み方や表現の仕方を練習していきます。イギリスの大学を目指す際に必要とされる試験。
SAT 難解な読解問題に加え、語彙/英文法についてもかなり高度な問題を解いていかなければいけません。エッセイ問題についても英語力に加え高い論理性が求められます。アメリカの大学を目指す際に必要とされる試験です。
TOEIC ビジネス用語などTOEICに対応したボキャブラリーをカテゴリー別に強化。穴埋め問題では文法の説明を加えながらいかに速く答えを導いていくかを練習。またメール文などの読み取り問題では、読み方や解き方のコツをおさえていきます。
IB バカロレア いろんなタイプの読解(ニュース記事、広告、小説など)を練習し速読力をつけていきます。エッセイに関しても通常のエッセイフォームに加え手紙の書き方、ブログの書き方などを指導します。英語のニュース記事をたくさん読み社会問題についての知識を増やしていきます。
基礎フランス語 第二外国語でフランス語を選択された生徒さんのお手伝いをいたします。フランス語の時制など基礎的な文法を説明します。1時間レッスン25€
日本史/世界史の通史 海外生活で歴史を勉強する機会が得られなかった生徒さんへ指導いたします。学校の授業では教わらないエピソードを交えながら、日本の歴史を中心に世界史も併せて全体の流れを追っていきます。宇宙の始まりから近現代史まで。日本人として日本の成り立ちや起源を伝えられるでしょうか。鎖国、明治維新、世界大戦とは何か。またフランスにいて百年戦争やフランス革命について理解できているでしょうか。まずは自国の歴史について知らなければ、他の国のことは語れませんね。1時間レッスン25€